2017.10.03. の稽古の続き

 武士たらん者は、正月元旦の朝、雑煮の餅を祝うとて、箸を取り初 《そ》むるより、その年の大晦日の夕にいたる日々夜々、死を常に心にあつるをもって、本意の第一とは仕《つかまつ》るにて候《そうろう》。

 

 死をやさえや、常に心にあて候《そうら》えば、忠孝の二つの道にもあいかない、萬《よろず》の悪事災難をも逃れ、その身、無病息災にして、寿命長久に、あまつさえ、その人柄までもまかりなり、その徳、多きことに候《そうろう》。

 

『武道初心集』より

 

 

 先の稽古の帰りに、先生と少し話題になりましたので、最初のところを岩波文庫から書き写してみました。

 昔の日本語には気品があるな、と思います。